夜型・頭痛・座骨神経痛…いつも不調があった私
代表を務める、国際医学気功師のダニエル エリと申します。
私は三重県の桑名市出身で、現在はアメリカ人の夫と2人の子どもと4人で、桑名に住んでいます。
気功を簡単にご説明すると、自身の呼吸を使って身体と心と整える、体操のようなものです。
「動く瞑想」とも呼ばれ、年齢や性別に関係ない上に、運動が苦手な方でもできるのが魅力。何を隠そう、私も最初はストレッチすらできませんでした(笑)。
さらには病気治療中の方でもでき、誰もが楽しめる素晴らしいものです。
そして、私が最も気功を好きな理由は「人と比べず、いつでもどこでもマイペースでできる」というところです。
このようにいいとこづくしの気功ですが、「私には難しそう」「なんか怪しい…」という声もよく聞きます。
実際生徒さんの中には「前の教室で壺を買わされそうになって…」という体験をした方も!
そんな誤解を、私は払拭したいと思っています。
私は日の出と共に起きて、フットワークも軽く仕事と子育てに全力投球。
時にはお友達とおしゃべりを楽しみ、9時台には就寝という生活を送っていますが、気功に出会う前の私は、まさに「絶不調」でした。
まずは朝が起きられない完全な夜型人間。常に坐骨神経痛と頭痛に悩み、寝付きも悪く、睡眠薬と鎮痛剤 に頼る毎日でした。加えて喉が弱かったので、抗生物質を飲むと今度は婦人科系が悪くなり、また違う薬を飲むというループを続けていました。
心の状態も同様で、どこかでイライラしていて、過剰な責任感に押しつぶされそうでした。
子どもにも必要以上に厳しくあたり、ある時、99点という立派な点を取ってきた息子に「なぜ100点じゃないの!」と怒鳴って泣かせる始末…。
もっとさかのぼれば、子どもの頃は極度の引っ込み思案で、3人弟妹の中でも「自分だけデキが悪い」「私には取り柄がない」と思い、自己肯定感が低かったのです。
そんな自分が気功と出会い一変。嘘のように身体も心も健康になりました。
きっかけを作ってくれたのは、今は天国にいる母です。

母親のがんの代替療法を模索する中で、気功と出会う
私の母ががんを宣告されたのは2010年のこと。
生存率が低いと医師にも見放され、再発した2011年には子どもを保育園に預け「私が家でしっかり面倒を見よう」と決意しました。
母を看病しながら、代替療法の情報を集めるようになった私は「これが効く」と聞けば、東京でもどこでも駆けつけました。
びわ葉療法、菜食療法、ビーガン、砂風呂…どれだけ試してみたかわかりません。
そんな時、がん患者さんの集まりで知り合った方から聞いたのが「気功」。
彼女は乳がんでしたが、気功と食事療法で良くなったそうで、不思議なことに周りからも同じ体験談を聞くようになりました。
それならとにかくやってみようと、私は母と一緒に、紹介された名古屋の気功教室に通うことにしました。
当時は正直、「気功なんて怪しい! 見えないものは信じない!」と思っていました。
でも不思議と先生のことは信じられたんです。
なんというか…優しいオーラとカリスマ性があったんですよね。
私も母と一緒に身体を動かすうちに、帰り道には心まで軽くなっているような気持ちになりました。
2011年8月、母の病状が悪化して、救急車で病院へ搬送。
危篤状態に陥った時には、気功の先生にも来ていただき、気を送ってもらいました。
すると意識が戻り、徐々に手足が動き出し、話すようにまでなるという奇跡が!
でも医者は「そんな治療は信用できない」と強引に辞めさせ、結局薬づけに…。
2年間懸命に看病してきましたが、私の願いは届きませんでした。
自分を緩め、人生を楽しむ人を1人でも増やしたい!
それからの私は、自分を責める辛い毎日。
「何もできなかった」「母を助けられなかった」そんな後悔ばかり…。
ご家族を病気でなくされた方なら、きっと覚えがあるかと思います。
ようやく周りが見えるようになったのは、半年も経った頃でしょうか。
ある日ふと、「いろんな治療法を試してみたけれど、気功はすごかったなあ」と思い出し、お礼も兼ねて、先生に会いに行ったのです。
久々にお会いした先生は、やっぱりキラキラしていて素敵でした。
その日は、お礼に伺うだけのつもりでしたが「飽きっぽい私でも3ヶ月くらいなら、もう一度やれるかな」という気持ちになり再スタート。軽い気持ちで始めたのがよかったのか、「これなら家でもやれるかも…」と続けるうちに、睡眠状態が良好になり心身も軽くなりました。
さらに大好きな先生を追いかけるうちに講師養成コースに通うことに。
やればやるほど体調が良くなっていったことから「気功の素晴らしさをもっと伝えたい!」と、2015年に地元でスタジオをオープンさせました。
私の母は、父の事業を支えながら義父と同居して、私たち3人の子どもを育ててくれました。その姿に「お母さんにもっと楽をさせたい」とずっと思ってきました。
時代が変わっても女性の役割は多く、周りを見ても頑張っている自覚がない上「もっと頑張らなくては!」と思っている人が多いように感じます。きっと男性も同じでしょう。
かつては私もそうでした。だからこそ、あなたの気持ちが痛いほどわかります。
でも、自分が楽しく生きることは、家族や周り、何より自分の幸せのためにとても大切なことです。
いつも頑張っている皆さんが、ひと時でも心と身体も緩め、自分の大切さに気付き、その方やご家族の幸せに繋げたい。それが私の願いです。
YoutubeやInstagramではレッスンの様子をお伝えしていますので、よかったらご覧ください。
また、マスク生活の中で誕生した新メニュー「顔ヨガ」は、脳活にもよいとされているので、高齢者福祉にも貢献したいと考えています。日常を離れてゆったりと癒やされたい方には、2022年開講予定の「贅沢気功クラス」もご用意しています。
ピンときたら、ぜひ一度体験してみてください。
1人でも多く「頑張りすぎず、自分を幸せにできる人」が増えますように…。
気功講師・顔ヨガインストラクター
ダニエル エリ
略歴
1996年 | 大学の英文科卒業後、女性学・心理学を学ぶために渡米。 オレゴン大学に入学するも、アートクラスに興味を持ち転講。カメラやグラフィックデザインを学ぶ。その頃、今の夫とも出会う。 | |
1998年 | 同校卒業。 オレゴン州ポートランドにて、グラフィックデザイナーとして勤務。 | |
2001年 | 夫とともに帰国。 学生時代、アルバイトで英語を教えていた際、徹底的に苦手を克服させることで全ての生徒の成績がアップした経験から、大手英会話教室で英会話講師として勤める。 | |
2005年 | 自宅にて夫と二人で英会話教室を始める。 | |
2009年 | 仕事をしながら母親を看病しはじめる。 | |
2011年 | 母の病気の代替治療として、気功に出会う。 | |
2015年 | 三重県桑名市に「気功スタジオ空里」をオープン。 | |